犬の抱っこの仕方を解説!サイズごとの抱き方・危険な抱っこを紹介!
犬は抱っこが好き?
愛犬が抱っこをせがんでくることがありますよね。
ここでは、犬は抱っこが好きなのか、また抱っこの必要性を紹介していきます。
犬は抱っこされるのは好き?
犬は本来抱っこが好きではありません。
慣れていないと、体を固定されたり持ち上げられたりすることに不安や緊張を感じるものです。
慣れてると好きになる
本来あまり好きではない抱っこですが、中には抱っこが大好きな犬もいます。
犬は抱っこに慣れていくうちに愛情を感じ、安心できるようになることで抱っこが好きになります。
抱っこをせがむように甘えたり、抱っこでおとなしくなるのは、飼い主さんを信頼している証拠と言えます。
どんな場面で抱っこする?
下記のように、様々な状況で抱っこが必要となります。
病院やサロンに行ったとき
病院で診察台に乗せるときや、トリミングサロンで施術台に乗せるときに、抱っこする必要があります。
散歩で危険を感じたとき
人や車、自転車等の往来が多い道など、愛犬にとって危険な道を散歩するときは、抱っこした方が安全です。
ペット可のお店に入った時
愛犬を連れて行っても良いお店や施設に入ったときには、犬が苦手な人がいることもあるので、抱っこする必要があります。
家で高いところを上り下りするとき
家の中で愛犬が自分の背丈よりも高い場所に上がってしまったときは、抱っこして降ろしてあげましょう。
降りる際の脚への負担を緩和したり、怪我を防止することができます。
階段の上り下りも負担がかかるので、抱っこしてあげましょう。
抱っこのしつけは必要?
抱っこに慣れていないのに無理やり抱っこしてしまうと、愛犬にストレスが溜まりますし、噛みつかれてしまうこともあります。
また、どうしても抱っこが必要な場面や、愛犬を危険から守るためにも、抱っこのしつけは必要と言えます。
慣れさせるには
犬は初めから抱っこが好きなわけではないので、しつけをして慣れさせる必要があります。
スキンシップや体の下に腕を回してみることから始め、その都度褒めておやつをあげたりして、愛犬が喜ぶ工夫をすることが大切です。
小型犬・中型犬の抱き方
ここでは小型犬、中型犬の抱っこの仕方について紹介します。
小型犬を抱っこするには?
ミニチュアダックスフンドなどの小型犬は、下記のような手順で抱っこできます。
- おすわりやふせの状態にする
- 片手で前足を持つ
- もう一方の手で、犬のお尻から体を包み込む
- そのまま犬を持ち上げる
安心させるために、犬の体を引き寄せて、体重を支えるようにしましょう。
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(写真のワンちゃん・・・brooklyn_k52さんのブルックリンちゃん)
中型犬を抱っこするには?
柴犬などの中型犬は、下記のような手順で抱っこできます。
- 片手を前足の後ろから胴の下に回す
- 胸元から抱え込むようにする
- もう片方の手を、お尻から後ろ足に回し抱きかかえる
抱きかかえたら、胸元の手を背中の方へ移動し、もう片方の手でおしり辺りを支えると安定して抱っこすることができます。
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(写真のワンちゃん・・・michiaki.chocoさん)
抱っこの注意点や安心させるコツ
抱っこをするときのポイントや注意点として下記のようなことが挙げられます。
体に負担をかけないように抱く
腕の脇から持ち上げて抱っこするのは、犬の肩を痛める原因になります。
そのため、しっかりと胴と腰を支えるようにして抱き上げてください。
垂直に抱っこされる体勢は犬の腰に負担がかかるため、体を地面と水平になるようにしてあげましょう。
お尻をしっかり支えて抱っこする
犬のお尻をしっかりホールドして安定させてあげると、不安な気持ちにならず抱っこさせてくれます。
安定して抱っこするために、できるだけ体がくっつくようにしてあげると良いでしょう。
大型犬の抱き方
前述したような抱っこが必要な場面だけでなく、いつか愛犬の介護を行うことになったときに、抱っこが必要になる場面があるかもしれません。
そのため、重い大型犬を普段から抱っこすることがなくてもやり方は知っておくと良いでしょう。
大型犬の抱っこは、小型犬や中型犬に比べて抱っこにコツが必要です。
ここでは、体が大きく体重も重い中型犬や、大型犬の抱っこの仕方を解説します。
大型犬を抱っこするには?
大型犬は下記のような手順で抱っこすることができます。
- 犬をテーブルなど安定したやや高さのある台に乗せる
- 体を愛犬の体にくっつけ密着させる
- 犬の前足と後ろ足の付け根をつかみ、胸の高さまで持ち上げる
持ち上げる時は、犬の姿勢が地面や床と水平になるように抱き上げましょう。
大型犬は重いため、高さのある台の上に乗せないと、持ち上げる際に足腰を痛めてしまうことがあります。
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(写真のワンちゃん・・・buzz.0905さんのBUZZちゃん)
大型犬を抱っこするときの注意点は?
大型犬を抱っこするときは、下記のようなことに注意してください。
抱っこが嫌いな場合は無理をしない
大型犬は抱っこされる機会が少ないため、嫌がることが多いです。
嫌がって暴れると、抱っこする人が怪我をする恐れがあるので無理は禁物です。
安定した場所で抱っこする
大型犬を抱っこするときは、必ず犬を安定した台に乗せましょう。
不安定な台に乗せると、犬と抱っこする人双方に怪我の恐れがあります。
負担がかからないようにする
抱き方が上手くいかないと、愛犬に負担がかかったり、嫌がって噛んだりするかもしれません。
また、大型犬は重いので、飼い主さんが腰を痛めてしまうことがあります。
抱き上げる際には、愛犬や飼い主さん双方にとって無理のないように注意してください。
だめな抱っこ
ここからは愛犬にとって負担のかかる抱っこの仕方や、そのような抱っこをするとどうなるかを解説します。
正しくない抱っこをするとどうなる?
正しくない抱っこの仕方をすると、抱っこされることに恐怖を感じ、嫌がるようになってしまいます。
また、関節や腰に負担がかかり、関節を痛めたりヘルニアの原因になったりするので気を付けなければなりません。
▼犬のヘルニアについての記事はこちら!
だめな抱っことは
下記のような抱っこは、愛犬に不安や恐怖を与えてしまったり、負担をかけてしまいます。
仰向けに抱っこする
仰向けに抱っこすることは、愛犬を不安にさせ、体にも負担をかける行為です。
仰向けの姿勢を強要されることは、犬にとって服従を強要されることと同義のため、飼い主さんとの信頼関係に良くない影響を与えるかもしれません。
犬は四本の足で立つのが最も安定した姿勢であるため、仰向けの体勢は体全体に負担がかかります。
縦抱きする
垂直方向に抱くと腰に負担がかかるため、椎間板ヘルニアになる恐れがあります。
ダックスフンドやコーギーなどは胴が長く負担になりやすいため、縦抱きは避けるようにしてください。
脚やお尻を浮かせる
4つの足が地面についている状態が普通の犬にとって、足や腰が宙に浮いている状態は恐怖を感じるものです。
抱っこするときは足や腰が安定するように支えてあげましょう。
脇から持ち上げて抱っこする
犬の脇から持ち上げて抱っこすると、肩関節に負荷がかかってしまうので避けましょう。
この抱き上げ方は腰や足が宙に浮くため、関節や腰にも負担がかかります。
嫌がる場合の対処法
散歩で危ない場所を通るときなど、抱っこが必要な場面で愛犬に拒否されると大変ですよね。
ここでは犬が抱っこを嫌がる理由と対処法をご説明します。
犬が抱っこを嫌がるわけは?
犬が抱っこを嫌がる理由として、下記のようなことが挙げられます。
体に触られるのに慣れていない
子犬の頃からスキンシップが少ないと、触られたりや抱っこされたりすることが嫌いになってしまいます。
抱っこされて大変な思いをした
上手く抱っこできず落とされたり、病院などの苦手な場所で抱っこされたり、嫌な経験と結び付くと抱っこが嫌いになることがあります。
正しい抱き方ができていない
飼い主さんが愛犬を正面から抱き上げようとすると、捕まえられるような気持ちになり、警戒心や不安感を覚えます。
また、不安定な体勢での抱っこも嫌がる原因になりえます。
抱っこを嫌がるときはどうする?
愛犬が抱っこを嫌がってしまうときには、下記のような工夫をして慣れさせていきましょう。
スキンシップから始める
抱っこを嫌がるのは、体に触られるのに慣れていないからかもしれません。
抱き上げる前に、愛犬の体に少しずつ触って慣らしましょう。
嫌がるところを触らせてくれたら、おやつなどのご褒美をあげると良いでしょう。
抱っこ出来たらご褒美を与える
抱っこができたら、おやつをあげたり、愛犬の好きな場所に連れていったりするなどのご褒美をあげましょう。
「抱っこ=良いこと」と覚えさせることで、抱っこを好きになってもらいましょう。